プロローグ

停滞の王と炎の契約

かつて、炎冠王国《フレイムガート》は「計画」という名の秩序によって千年の繁栄を築いた。しかし、秩序はいつしか「恐れ」にすり替わり、世界は淀み、命の鼓動は止まった。

宰相マルデスの叛乱により誕生した「停滞の王」。それは人々の挑戦を禁じ、失敗を監視する呪いとなった。

今、二十年の時を経て、王家の血脈を持つツバキが立ち上がる。その手に、世界を再起動するための設計図《炎の契約書:AGOM》を携えて。

「これは、支配のための炎ではない。誰かの明日を照らすための、光だ。」